BLOG ブログ

新サイトをオープン!~海運業界の様々な情報を発信していきます~

  • その他

2020年09月02日

初めまして。当サイトをご訪問頂きありがとうございます!

商船三井は、昨年、お客様の使い勝手を考え、コーポレートサイトを刷新しましたが、より分かりやすい事業活動、海運業界情報をご提供し、快適にご利用頂けるよう、この度、サービスサイトをオープンしました。会社全体の情報を提供する「コーポレートサイト」に対し、特定の商品や事業分野に特化して情報提供するためのWebサイトを「サービスサイト」と呼び、第一弾として、FSRUFloating Storage Regas Unit:浮体式再ガス化設備)事業、重量物輸送、自動車輸送の3サービスをご紹介しています。(コーポレートサイトはこちら

今後、他事業につきましても順次掲載をしていきます。また、知られざる(知る人ぞ知る?!)海運業界にまつわる様々な情報を、商船三井ならではの視点で発信していきますので、ぜひお楽しみに!

商船三井(MOL)のサービス

(商船三井の輸送事業。ドライバルク船サービス、エネルギー輸送サービス、製品輸送サービス、関連事業サービスと幅広くご提供しています。)

商船三井の原点

本ブログでは「商船三井」という会社について、歴史とともに簡単にご紹介させて頂きます。

商船三井の原点を、コーポレートサイトで確認すると、1878年に鉄製蒸気船「秀吉丸」で三池炭の海外輸送(口之津(長崎県)ー上海間)を開始、1884年に大阪商船が設立されてから始まり、創業から130年以上にわたり、飽くなきチャレンジ精神で成長を続けてきました”とまとめられています。が、時代は令和、、、文面だけ見ると、なんだかよくわからないなぁ、と思った方は、私だけではないと思います!130年前とは、どんな時代だったのか、少し紐解いてみたいと思います。

「秀吉丸」と大阪商船

商船三井が海外輸送を始めて手掛けた1878年(明治11年)を、Wikipediaで調べてみると、「東京株式取引所の開設」、「ホワイトハウスへ電話が導入」、はたまた「与謝野晶子の誕生年」、、日本が近代化に向けて突き進んでいるのが感じられます。

そんな中で導入された「秀吉丸」は、当時画期的だった鉄製の蒸気船で、1回につき石炭750トン程度の輸送能力を持っていました。現在当社が石炭輸送のために一般的に使用している船ですと、最大10万トン(100倍以上!)の積載が可能なので、海運業界がいかに船体大型化の歴史を歩んできたかということがよくわかります。

「秀吉丸」の名前の由来は、はっきりとは残されていないものの、当時の当社の船には武将の名前を使うのが好まれていたようで、秀吉丸に続いて、「頼朝丸」や「清正丸」という船が竣工していたそうです!ちなみに、新入社員時代、船の代名詞は「She」と教わった私としては、少し違和感があります・・。

商船三井(MOL) 秀吉丸

(秀吉丸)

 初めての海外輸送が開始した後の、1884年(明治17年)、当社は一大船社の設立を目指し、瀬戸内の船主と協力、93隻の船を現物出資を元手に、大阪商船が設立されました。その誕生に至る道も、紆余曲折、困難の連続だったと、当社の社史に残されています。大阪商船設立から連綿と続く、明治の激動の時代を生き抜く、強い人間・商売人の意志と情熱を引継ぎ、お客さまに寄り添ったサービスのご提供に邁進すべく、今後も努力していきたいと思います。

大阪商船の創業時社屋

(大阪商船 創業時 社屋)

「三池炭の海外輸送」って?

三池炭とは、その名の通り三池炭鉱から採掘された石炭のことです。三池炭鉱とは、現在の福岡県と熊本県にまたがる炭鉱で、江戸時代から、なんと1997年(平成9年)まで採掘が続いていた、日本を代表する炭鉱です。

当社の歴史上、初めての海上輸送は、口之津(長崎県)から上海までの三池炭の輸送でしたが、当時の上海市場(輸入側)には台湾炭、オーストラリア炭などが出回っていたため、販路の開拓は容易ではなかったようです。しかしながら、商船三井の強み(!)である提案営業の努力の甲斐もあり、やがて清国や英国系の船会社から、発電用の石炭として大量の注文を獲得、三池炭の輸出を順調に増加させることができました。現在も商船三井では、主にオーストラリア、インドネシアから、各国の発電所向けに石炭を輸送していますが、同時に、船舶への低炭素燃料の導入や、風力など再生可能エネルギー分野への参画など、温室効果ガス削減に向けた取組も積極的に行っています。

2020年の商船三井は・・

その後大阪商船は三井船舶と合併、大阪商船三井船舶となり、さらに、1999年にはナビックスラインと合併し、現在の商船三井となりました。石炭の海外輸送からスタートした商船三井ですが、現在では石油、液化天然ガス(LNG)などのエネルギー、鉄鉱石、穀物、セメントなどのドライバルク貨物、自動車や建設機械などの様々な製品、多種多様な貨物をお客さまのニーズに合わせて輸送しています。

このように130年以上の間、数回の合併を経て、各会社の創業者の方の信念、業績、人となりを大切に受け継ぎ、様々な困難を飽くなきチャレンジ精神をもって乗り越え、成長を続けてきました。現在では、世界第2位の船隊規模を有し、総合海運会社としてエネルギーを始めてとして様々な貨物を輸送しています。これからも、世界を超えて、人々の生活を支える存在として、挑戦し続けていきます。

 商船三井(MOL)の船隊規模

次回は、船のファンネル(煙突)にまつわるエピソードをお届けしたいと思います。今後ともお付き合い頂けますとうれしいです!

 

 

ブログ更新のお知らせや、海上輸送に関する最新情報を お届けする「メールマガジンの購読」はこちらから

AYU.M

記事投稿者:AYU.M

2008年入社。これまで石油タンカーとばら積み船の運航を担当。2017年からはマーケティング部門に所属し、現在、本サイトの運営に携わっています。
当社のLinkedInアカウントの運営も担当していますので、ぜひフォローしてください! 趣味は、韓国アイドルのおっかけです。

  • クリーン代替燃料ホワイトペーパー

  • 会社案内

  • 輸送・サービスについてのご相談

  • その他のお問い合わせ