Maritime Consulting 海事コンサルティング
国際社会の目まぐるしい変化に伴い、船舶や港湾をとりまく環境も日々変化を続けています。こうした変化や多様なニーズにお応えするため、商船三井(MOL)の船舶運航ノウハウを活かし、的確な海事コンサルティングサービスをご提供しています。
海事コンサルティングとは
商船三井(MOL)のグループ会社であるMOLマリン&エンジニアリングでは、船舶航行環境の評価や船舶係留時の安全性検討、港湾機能や物流施策の評価・検討、国の海洋施策に関わる調査等、海事全般に係るサービスを幅広く展開しています。お客様の課題に対し必要となる基礎調査を実施したうえで、船舶交通環境や係留環境、海上物流環境等に関する各種解析やシミュレーションを実施することで、必要となる解決策を見出し、ご提案します。

海事コンサルティングの必要性
ひとたび大規模海難が発生すれば、その影響は荷主や船社のみにとどまらず、近隣の人々の生活や経済、周辺環境にまで強く波及します。こうした海難事故による損失を未然に防ぐために、専門家の視点から必要となる安全対策等を検討することとともに、お客様の利便性を損なわないようにすることが必要です。

130年の海技力を活かした課題解決
商船三井の海技者を始めとした専門技術者の知識・経験を活用し、当社グループ会社であるMOLマリン&エンジニアリングが港湾施設の設計、建設、運用におけるお客様の課題解決をサポートしています。
船舶交通のあらゆる課題を解決するコンサルティングサービス
海や港、船に関してお客様が抱えるあらゆる課題に対し、専門家の視点からお客様にご納得いただけるソリューションをご提供するのが、海事コンサルティング会社の役割です。MOLマリン&エンジニアリングでは、商船三井の海技者を始めとした専門技術者の知識・経験を活用し、お客様の課題解決をサポートしています。
港湾施設の設計、建造、運用における船舶交通や船舶係留における課題を抽出し、適切な改善策や対応策をご提案します。

(1)港湾施設の設計段階
港湾における自然環境や船舶交通量等の現況整理、シミュレーションによる施設供用後の交通環境の予測等を実施し、将来その海域を安全に利用するために必要となる対策につきご提案します。

(2)港湾施設の建造段階
建造工事の実施が船舶交通に与える影響を評価・検討し、工事期間中必要となる航行安全対策の立案をサポートします。

(3)港湾施設の運用段階
入港船の大型化等の外的要因により港湾施設における現行の運用基準を見直す必要が生じた場合に、各種シミュレーションや解析を基に必要な改善案や対策についてご提案します。
主な解決例

大型客船の安全な操船・係留
大型客船などの港湾設計当初には想定していなかった船舶が水域内を航行する際、港湾施設などに係る危険個所を調査し、安全運航に必要な対策をご提案します。

台風来襲時の走錨海難の防止
台風に伴う強い風や波、高潮などの外力により、錨泊船がどのように影響を受けるか調査することで、走錨海難の防止策について検討します。

狭水道の航行での事故防止
狭水道を航行する際、風や波などによる外力影響の大きさ、船種や船型、船体設備などを総合的に評価し、安全に航行できる条件を判断します。
MOLマリン&エンジニアリングとは
MOLの完全子会社であり、海事コンサルティング事業を有する(株)MOLマリンと、同じく完全子会社であるMOLエンジニアリング(株)が合併して2021年4月1日に誕生した新会社です。
海事コンサルティング、船員トレーニング事業のほか、船舶の修繕・入渠に関するエンジニアリング事業や安全監督請負、海底ケーブル敷設船運航管理事業等を幅広く展開し、海と船を知り尽くしたプロフェッショナル集団としてお客様をサポートします。
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既存の港湾や海上、未完成の港湾も再現
海事コンサルティングの流れ
お客様の課題を明確化するために、入念なヒアリングや基礎調査を実施したうえで、シミュレーション内容や解析方法等、課題に応じた解決策をご提案します。ここでは報告・納品までの流れの一例をご紹介いたします。