商船三井では、船の推進力として風力の活用や、様々な省エネ装置を活用し、効率改善及びCO2排出削減に取り組んでいます。
海運という輸送手段は他の方法に比べると、大量の物資を一度に運ぶことができ、CO2の単位輸送当たりの排出量が明らかに抑えられます。
しかし、新興国の発展が促す世界全体の経済成長によって、海上貨物量は地球規模で増加の一途を辿っています。現状で年間100億トンを超える海上輸送は、今後さらに増加していくと予想されています。
海上荷動きが活発になればなるほどエネルギー消費が増え、CO2排出量も増加して地球温暖化などの環境問題を深刻化させます。
外航船舶が排出するCO2は、全世界の排出量のおよそ2%とされており、海運業界としても本格的に、環境対策に取り組むべき状況です。
当社では、風圧抵抗を極力低減したエコ船型の投入、運航ルートの最適化、減速航海、燃料の導入等により、船舶からのCO2排出量を減らす取組を行っており、今からできる環境対策をサポートしています。
商船三井は最新技術を駆使し、風力エネルギーを直接、船舶の推進力に変える「ウインドチャレンジャー」を開発。クリーンで、無尽蔵のエネルギーである「風」にもういちど着目し、全く新しい発想で、現代に帆船を蘇らせ、温室効果ガス排出量の大幅削減を目指します。2022年10月、第1船「松風丸」が運航を開始。第2船の建造も決定しており2024年に竣工予定です。
PBCFはプロペラハブ渦により失われるエネルギーの回収に着目した最初の省エネ装置です。プロペラ後方に発生するハブ渦を削減することでプロペラ効率を改善させ、船の燃料消費量及びCO2排出量を削減します。船種・サイズに関わらず、約5%の省エネ効果を発揮し、簡単な取り付けおよび容易なメンテナンスで効果は永久的です。
商船三井は、デジタル技術を活用し、より安全かつ効率的で環境に優しい運航を実現するため、船上データ分析統合基盤「FOCUS (Fleet Optimal Control Unified System)」を開発しました。
本システムにより海運業界のデジタルトランスフォーメーションを推進し、幅広いステークホルダーに価値を提供し続けることで海運業界の発展に貢献します。
商船三井では、2050年までに「船からのGHG排出ゼロ」を目指しています。当社で取り組んでいる、クリーンエネルギーの導入プロジェクトをご紹介します。
商船三井では、GHG排出量ネットゼロを達成するための仕組みづくりの一つとして、製造~輸送・供給まで、また、バリューチェーンを超えたネガティブエミッションへの取組を積極的に推進。当社で取り組んでいる低・脱炭素事業についてご紹介します。
商船三井が提供する、当社の重量物・大型貨物などの特殊貨物輸送サービス、船員教育・訓練、船員以外の幅広い業種の外国人人材コンサルティングサービスについてご紹介します。