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海から電力とデータを届ける~商船三井×Karadenizの挑戦~

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2026年02月23日

世界唯一の民間発電船事業会社Karadeniz社と商船三井がタッグを組み、アフリカの電力課題に挑む。セネガルやモザンビークで展開中の発電船事業に加え、次世代型の洋上データセンター構想も始動。海上から電力とデータを届ける新たな挑戦が始まっています。

(この記事は当社のアフリカに関連する事業と取り組みを特集したウェブサイト「MOLアフリカ」に掲載されたブログ記事をもとに製作されました。詳細は本記事の最後をご覧ください。

キーポイント

  •  商船三井は、Karadeniz社と連携し、アフリカなどで発電船事業を展開
  •  セネガルの発電船事業では、契約締結から58日で発電船の接続を完了し、迅速な電力供給を実現
  •  FSRUと発電船を組み合わせることで、安定供給と脱炭素化を両立
  •  モザンビークの発電船プロジェクトは、安全と電力供給で地域社会への貢献を実現
  •  洋上データセンターは、土地取得や建設コストを大幅に削減し、短期間で設置可能なメリット

海の上の発電所 -発電船の取り組み 

2025年10月、イスタンブルにて、日本とトルコの経済団体である経団連とDEIK(トルコ海外経済評議会 )が主催する第28回日本トルコ合同経済委員会が開催されました。商船三井からは、社長の橋本が参加し、「第三国市場におけるトルコとの共同事業」というテーマで、商船三井とトルコの Karadeniz Holdingとの合弁で行っているアフリカでの発電船事業を紹介しました。この合弁事業では、現在、セネガルとモザンビークで発電船事業を行っています。 

商船三井のセネガルの発電船事業-1
商船三井のセネガルの発電船事業2-1
商船三井のセネガルの発電船事業3-1

 

商船三井のモザンビークの発電船事業-1
商船三井のモザンビークの発電船事業2-1

※スマートフォンでご覧の方へ:上にスライドが表示されない場合は、ページ下部の「完全な記事を表示」からご確認ください。 

Karadeniz社は、約40隻の発電船を保有する世界で唯一の民間発電船事業会社です。 商船三井は、発電船の共同保有と、ガスを燃料とするプロジェクトでの燃料供給ラインとなるFSRU (浮体式LNG貯蔵再ガス化設備) の操業を合弁で担当しています。 

Karadeniz社の強みの一つは、すぐに稼働できる発電船が複数隻、常に待機していることにあります。 世界で、電気が不足している国は多いですが、陸上で新たな発電所を建設するには、巨額の資本と合わせて、長期の調査・準備・建設の期間を要します。しかし、待機中の発電船を活用すれば、最短3ケ月で電気の供給が可能です。顧客は、電気料金を払うスキームなので、巨額の初期投資は必要ありません。すぐに電気が必要な地域には、もってこいの解決策なのです。 

海に浮かぶデータセンター -そのメリットとは? 

また、商船三井とKaradeniz社が共同でマーケティングを行っている洋上データセンター事業も紹介します。世界各国で、データセンターの需要が増加する中、陸上のデータセンターと比較して、洋上データセンターには立地の確保、冷却水の確保、初期投資額の低減などでメリットがあります。また、陸上からの電源の確保が難しい場合には、発電船とセットで洋上データセンターを稼働させることが可能です。

商船三井の洋上データセンター FDC
商船三井の洋上データセンター FDC2-1

 

洋上データセンター事業における商船三井の強みは、洋上データセンターに改造する老齢船の調達が容易なことです。 大型の洋上データセンターに最も適しているのは、船内に複層の甲板を持つ、自動車専用船です。データサーバーを設置する広く、耐久性のある床面積が改造前から存在しています。自動車専用船を運航する船会社は多くなく、商船三井は世界有数の自動車船船隊数を誇り、定期的に引退する自動車船が出てきます。老齢船をスクラップにするより、洋上データセンターに改造して第2の人生を歩むのは、経済的であり、かつ地球環境にも優しいと言えます。 洋上データセンターの技術的問題は、ほぼ解決しています。あとは、顧客の確保と設置する港などの許認可を得るハードルを越えれば、実現は近いのです 


LNG燃料自動車船BLUEシリーズ1番船「CERULEAN ACE」LNG燃料自動車船BLUEシリーズ1番船「CERULEAN ACE」。こちらは新しい自動車船ですが、引退する自動車船は”海に浮かぶデータセンター”として第二の人生も…?

商船三井のアフリカでの取り組みは「MOLアフリカ」でもご覧いただけます!

この記事は、「MOLアフリカで公開されたブログ記事「トルコ企業とのパートナーシップによるアフリカでの事業拡大」をもとに製作されました。 MOLアフリカは当社のアフリカでの事業、アフリカの拠点、アフリカでの歴史、メディア掲載情報やプレスリリース、現地で働く社員によるブログ等を掲載しています。ニュースレター配信も行っていますので、ぜひご登録ください。 

 

商船三井 日本トルコ合同経済委員会

イスタンブルで開催された第28回日本トルコ合同経済委員会の様子。

商船三井の主要な拠点は27か国(2025年3月末時点)。あらゆる地域で挑戦を続けています。



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