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小中学生向け職業体験オンラインイベント開催しました! 海運業ってどんな仕事?海を舞台にサステナブルな未来を創る

  • 海運全般

2022年10月06日

当社は2021年度より、幅広いステークホルダーに当社の事業価値の浸透を図りながら、海運業そのものの魅力を社会に伝えていくことを目的として、小中学生向けのオンラインイベントを企画・開催しています。

1回は“船が支える豊かな暮らし”をテーマに、大型船を操船する現役の船長が登壇し、商船三井の海運業について、安全運航や環境へのアクションをご紹介、第2回は、“世界に誇る船の魅力“をテーマに巨大船舶を巧みに操る「航海士」 と、船が動くために必要な大型エンジンを自在に操作する「機関士」がオンライン登壇し、船の種類、暮らしと産業を支える海運業の価値、船の内部にも迫る企画を紹介しました。

2022年8月9日、3回目となる今回のイベントでは、“海を舞台にサステナブルな未来を創る”をテーマに、大型船を設計&開発する技術責任者」がオンライン登壇。地球環境を壊さないために、どのような船にすべきか?どのように技術的課題を乗り越えたか?など、船に関する技術・世界初のイノベーションについて、様々なエピソードを紹介、また、海洋環境保全や、生物多様性を考え、環境問題を解決するプロジェクトなど、商船三井が海を舞台にどんなサステナブルな取組と挑戦を行っているのか、ほんの一部ですが、当日の様子をご紹介します。当日の当社の登壇者はこちら

登壇者

サステナブルな未来へ~商船三井のSDGsって?〜

質問や感想を随時チャットで投稿できるため、まずはチャット投稿の練習も兼ね、『SDGs』と聞いて思い浮かぶことはどんなことがありますか?という問いに、参加者にチャットで回答してもらいました。

“地球温暖化を防ぐ”“貧困”といった回答から、“2030までにトイレがないひとにトイレをあげる”“差別””世界規模“など、続々と回答頂きました。即座に参加者が反応を気軽に文字として表現でき、運営側もその反応をリアルタイミングで受け取れることはオンラインならではの醍醐味です。

SDGS

 

商船三井小・中学生アンバサダーが司会進行役となり、当社が取り組むSDGsについてクイズを交えて説明します。

  • Q. 商船三井グループはSDGsの17個の目標のうち、いくつ解決を目指しているでしょうか?
  • A. 14 

SDGSクイズ

 

商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題を「サステナビリティ課題」(マテリアリティ)として特定しています。経営基盤となる「Governance」の強化を基本とし、「Innovation」と「Human & Community」が相互に作用しながら、「Safety & Value」と「Environment」の課題を解決していきます。地球温暖化問題や様々な環境問題の解決に向けて、二酸化炭素(CO₂)を減らず・出さない環境に優しい船の研究開発を行っています。約5万隻の船が世界中の荷物を運ぶために日々運航しており、全体のCO2排出量は約7億トン2020年時点)、ドイツ一国分に匹敵すると言われています。

船が運ぶ荷物量

出典:日本船主協会

海運業はトラックや貨物飛行機などの他の輸送手段に比べて環境負荷が低いことがわかるスライドを投影すると、👏や😭のリアクションを示してくれました。

CO2排出量

出典:日本船主協会

世界初の技術で動く船 環境に優しい燃料で動く船

商船三井グループは船を通じて人々に安心してものを運ぶことが使命です。CO2を減らして地球環境を守る事、モノを運び、生活の豊かさを守る事も同時に行っています。

続いて、世界初の技術で動く船についてご紹介していきます。早速質問です。

  • Q. “船は主に何の燃料で動くのでしょうか”
  • A. 重油多くの参加者もこちらを選択していました。)

車はガソリンをエンジンに入れて燃やすと動くように、船は重油をエンジンに入れて燃やすとプロペラが回り動いていますが、どうしても二酸化炭素は排出されてしまいます。

船クイズ

船が動く仕組み

  • Q. それでは二酸化炭素の排出が少ない環境に優しい燃料や方法で動く方法はないのでしょうか?
  • A. 以下2つの視点からご紹介していきます。

2つの視点

次世代の帆船~ウインドチャレンジャーとは

200年前にはCO2を出さずに風の力だけで動いていた帆船を、現代によみがえらせ、クリーンで無尽蔵の風力エネルギーを燃料にしたのがこのウインドチャレンジャー。

当日投影された動画を視聴した参加者からの反応をいくつかご紹介します。

ウィンドチャレンジャー1

ウィンドチャレンジャー2

ウインドチャレンジャーについてもっと知りたい方はこちら

当日投影された動画はこちら(※ウインドチャレンジャー紹介ムービー挿入)

環境に優しい燃料で動く船とは

新しい燃料として、LNG、メタノール、アンモニアを紹介。理科の実験で聞いたことがあるような身近な例としてメタノールとエタノールの違いや、アンモニアのにおいを例に挙げ、CO2の排出量の違いを説明しました。参加者からは“アンモニアくさい”“でも環境に優しいっていいね”などのコメントが展開されました。既にLNGとメタノールを燃料とする船は既に運航していますが、アンモニアを燃料とするはいままさに開発中です。

新しい燃料

**

短い時間でしたが、設計・技術開発の視点から“船”を紹介し、当社が環境負荷低減のために様々な取り組みを行っていることを通じ、当社の環境への取り組みについて、少しでも知って頂けたのではないでしょうか。

国内外からの小中学生とそのご家族を合わせた出席者160名からは、この他にもウィンドチャレンジャーに関する取り組みや船に関する質問等が相次ぎ、“船はどうやって浮かぶの?”といった素朴な質問から、

“帆は潮風によって錆びないんですか?”
“帆を載せることでスピードは遅くならないのですか?”
“風の向きと行きたい場所が違ったらどうするのですか?”

といったウィンドチャレンジャーの設計や帆に関する質問や、“二酸化炭素を出さない燃料は何がありますか”といった代替燃料についての質問等、多岐にわたる質問がなされ、参加された小中学生の皆さんから、

“普段気にかけていなかった船のことがよくわかった“
”海運業でも色々な工夫をして地球の未来を守っていることがわかった“

といった感想が多く寄せられており、事後アンケートでは8割を超える皆さんに満足して頂けたという結果でした。次回に向けて運営事務局も次回のイベントに向けてとても励みになっております。

次回もぜひご期待下さい。皆様のご参加お待ちしております。 

参加された皆様、ご参加ありがとうございました!

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奥:ウインドチャレンジャーのモデルシップ 
手前:商船三井 小・中学生アンバサダーによる3Dプリンターで作成したウインドチャレンジャー搭載船の模型

いぶりゅう学園第3回全員集合

 

ウインドチャレンジャーの構造、風力推進の仕組等、ウインドチャレンジャーの概略をご紹介した資料を以下よりダウンロードいただけます。windchallengerDLCTAJP2209

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