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船の世界へようこそ!いろいろな船特集~商船三井の体験型ミュージアム「ふねしる」オープン記念~

  • 海運全般

2025年07月14日

日本が海外と輸出入を行う際、その99%が実際には船によって運ばれていることをご存知でしょうか?商船三井グループの船が運ぶ品目も非常に多岐にわたります。今回は、運ぶ物に応じて活躍するさまざまな船をご紹介いたします。

後半では、7月19日にオープンする商船三井ミュージアム「ふねしる」もご案内します。お得なクーポンもご用意しておりますので、ぜひ最後までお読みください!

エネルギー・資源・貨物を運ぶ船

ドライバルクドライバルク船

鉄鉱石、石炭、穀物、塩、アルミ塊、銅鉱石など、さまざまな資源を梱包せず、大量にそのまま輸送する「ばら積み船」です。輸送する貨物量や寄港する港の規模などにあわせて、さまざまな船の形や大きさがあります。



タンカータンカー

原油や石油精製品、化学品などの液体貨物を運ぶ船です。商船三井には20万重量トン以上の大型原油タンカーをはじめ、ケミカルタンカーやメタノールタンカーなど、輸送する液体貨物に対応した船隊が充実しています。時には、洋上の石油の備蓄基地としても活用されています。

 

LNG船-1LNG船

液化天然ガス(LNG)を運ぶタンカーです。マイナス161.5度で液化する天然ガスを輸送するための超低温に耐える特殊な材質のタンクや、安全にLNGを積み降ろしするための高度な技術が使われています。また、タンクの中で気化したガスは、船の燃料としても利用されています。


自動車船自動車船

自動車や建設機械など、自走できる貨物をそのまま運転して積み込み、輸送できる船です。船内は立体駐車場のような、何層ものデッキ構造になっています。船の大きさによっては、6,800台もの自動車を一度に輸送可能です。

 

コンテナ船コンテナ船

国際規格の海上コンテナにおさめた貨物を運ぶ船です。コンテナにいれられた貨物は、そのままトラックや鉄道へ積み替えられるため、海から陸へスピーディな輸送が行えます。

※冷凍コンテナやタンクコンテナなど、コンテナの種類や大きさは世界共通の規格で定められています。

ドライコンテナ

人やモノを運ぶ船

クルーズ船クルーズ船

船を移動の手段としてだけではなく、旅の楽しみとして利用できるのがクルーズ船です。景色の美しい場所を航海したり、海洋動物に触れあうためスピードを落としたり、食事をしたりショーを見たり、海をのんびり眺めたり。目的の港に到着するまで船に乗る時間を楽しむことができます。

フェリーフェリー

旅客や乗用車、トラックなどの貨物車を一緒にのせて運ぶ定期船をフェリーといいます。船中には、客室やレストラン、展望大浴場などもあります。乗客の皆さまは、船旅を楽しむことができます。



フェリー内部ホテルのようなスイートルーム。旅のつかれをいやせる展望大浴場もあります。

 

いろいろな分野で活躍する船

運ぶだけじゃないスペシャル船

発電船発電船

船の上に発電設備を搭載し、洋上を移動する発電所の役割をするのが発電船です。世界中あらゆる場所へ海上を移動し、さまざまな電力ニーズに対応できることから、未来の電力供給方法として注目をあつめています。現在では、重油に比べCO₂の排出が少ない天然ガスを使って発電するため、液化天然ガス(LNG)を運ぶLNG船から洋上でLNGを供給する場合もあります。

ケーブル敷設船ケーブル敷設船

海底に光通信や電力ケーブルの敷設や修理、回収を行う船です。海底ケーブルを安全・正確に敷設するために、波や風で動く船を一定の位置にとどめるダイナミックポジションシステムが搭載されています。みなさんが普段使っているインターネットの安定通信など、デジタル時代を支える大事な船です。

 

FSRUFSRU

浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(Floating Storage and Regasification Unit)といわれるものです。洋上のLNG受入基地として、LNGを受入、貯蔵、再ガス化までを行います。陸に設備を作る必要がなく、必要な場所に基地ごと移動できるのが特徴です。

 


洋上風力発電を支える船

SEP船SEP船

SEPとは「Self-Elevating Platform」の略で、日本語では洋上風力発電設備設置船とよばれるものです。洋上風力発電に必要な風車タービンなどを海の上で設置できる船です。船体を海面より上の高さに持ち上げられる昇降可能な脚を持ち、風や波による、ゆれに影響されない安全で確実な作業を行うことができます。


SOV船SOV船

SOVとは「Service Operation Vessel」とよばれる船で、陸から遠くに設置されている洋上の風車や発電所をメンテンナンスするための技術者を送るための船です。作業時間によっては、すぐに陸に帰れないため、泊まる部屋や食事を提供する食堂、ジムなどを備えています。また、海の上の風車に技術者を安全にわたすための自動船位保持や波などによる船体動揺を吸収する機能を搭載しています。

CTV船CTV船

SOV船が、陸から遠く離れた洋上風力発電に利用される一方で、比較的陸から距離が近い場所に建設されている洋上風力発電への、メンテナンス技術者派遣に使用されるのが、CTV(Crew Transfer Vessel)船です。拠点となる港から、12~24人程度の技術者を送迎できる交通船の役割を果たします。フェンダーと呼ばれる防舷物を船首に取り付け、風車に押し付ける形で船体を安定させてから、技術者を風車へわたせるようになっています。


地球のサステナビリティに貢献する船

ウィンドチャレンジャー松風丸ウインドチャレンジャー「松風丸」

クリーンな再生可能エネルギーである風力を、船舶の推進力にかえようというプロジェクトです。最新技術で現代に帆船をよみがえらせ、大型貨物船の燃料消費と温室効果ガス排出量の大幅削減を目指します。


液化CO2輸送船 (1)液化CO₂輸送船

低・脱炭素社会を実現する手段の一つとして、CCUS(Carbon dioxide Capture Utilization and Storage / 二酸化炭素の回収・有効利用・貯留)が注目されています。液化CO₂輸送船は、CCUSの中で、回収・液化した二酸化炭素(CO₂)を貯留地や有効利用地へ輸送するための船で、将来のカーボンニュートラル社会に向けて大事な役割を担います。さまざまな輸送ニーズに柔軟に対応するため、バラエティのある船型や、次世代のクリーンエネルギーも輸送できる兼用輸送船の検討なども進んでいます。

 

出典:海運業を知る・学ぶ!MOL商船三井 お仕事探求Book

さあ、船の世界へ冒険に出かけよう!
「ふねしる」が大阪に2025年7月19日オープン!

ここまでは、私たちの暮らしを支える船をご紹介しました。そんな「船」の世界を「見て」「触れて」「遊んで」体験できる、「商船三井ミュージアム『ふねしる』」が、2025年7月19日(土)アジア太平洋トレードセンター(ATC)ITM棟2階にオープンします!
「ふねしる」は、多くの方に「船の世界に出会ってほしい」という想いから生まれた体験型ミュージアムです。これは2019年に開始した商船三井のMOLグループ社員提案制度で採択されたビジネス構想から誕生しました。既存事業である輸送事業に携わる中で、商船三井グループとして船の世界や海運の仕事について一般の人たちに広く知ってほしい、というグループ会社若手社員の思いから事業化されました。
学校や社会では学べないような船の世界を体感できるコンテンツをたくさんご用意しております。ぜひご家族そろってのご来場をお待ちしております!
最後までお読みいただいた方にはお得なクーポンもご用意しています。

「ふねしる」で体験できる3つの魅力をご紹介します!

1.海運を知る:大迫力の展示で「船」のスケールを感じよう!

私たちの生活を支える海運について楽しく学ぶことができます。特に注目は、横幅30メートルもの大迫力シアター!商船三井グループの現役船舶模型の展示などを通して、船と海のスケールから生まれるワクワク感を体験してください。

横幅30メートルのパノラマシアター横幅30メートルのパノラマシアターと船舶の模型展示

2.仕事を知る:憧れの船長に!?没入型シミュレータを体験!

船を動かす仕事に興味はありませんか?ここでは、世界初となる310度を囲うLEDスクリーンの操船シミュレータで、鮮明な映像と共に没入感と迫力のある操船体験が味わえます!操船シミュレータの他にも、ガントリクレーンシミュレータ、ゲームや模型、イラストパネルを通して、航海士や機関士をはじめ、海運に携わる仕事を楽しく学ぶことができます。

310度のLEDスクリーンで囲まれた操舵シュミレータ310度のLEDスクリーンで囲まれた操船シュミレータ

3.商船三井グループを知る:海運の今と未来に触れる!

商船三井は140年以上の歴史を持ち、世界で2番目の船隊規模を誇る海運会社です(2025年3月末時点)。時代のニーズに合わせた技術開発や環境対応など、未来を見据えた取り組みにも注目です。また記念撮影コーナーでは、船員の制服を着用いただき、記念撮影を行うことができます。

写真撮影用の制服写真撮影用の制服

お楽しみがいっぱい!カフェ&ショップも充実!

•カフェ
世界からさまざまな人やモノが集まり、皆さまと船の出会いの場になるような「港」をイメージし、「海を渡って運ばれた食べ物」を集めたカフェをオープンします。オリジナルカレーをはじめとするお食事や、ドリンク・スイーツをお楽しみいただけます。

•ショップ
ミュージアムで学んだことをご自宅へ持って帰っていただけるような、「ふねしる」のオリジナルグッズを多数ご用意いたします。お気に入りの船種のグッズや海運ならではのグッズを見つけてお楽しみください!

ふねしるカフェ&ショップ-1(出典:ふねしるHP

カフェ・ショップエリアは入場無料です。ぜひお気軽にお立ち寄りください!

ブログ事務局も内覧会に参加してきました! 

横幅30メートルの大迫力パノラマシアターでは、定期的に海運に関する映像が上映されていました。現役の商船三井グループ船舶の模型展示では、映像を使って船の航行や積み込みの様子をリアルに再現する展示が面白かったです。訪問時子どもたちに人気だったのは、自分で描いた船の絵をスキャナーで読み取らせ、壁面上で動かすことができるインタラクティブな展示でした。

The model display of the current MOL Group vessels写真左)現役の商船三井グループ船舶の模型展示、写真右)描いた船の絵が壁面上で動き出す展示

ガントリークレーンシミュレータでは手元のコントローラーで操作しながら、画面上のコンテナをつかんで移動させます。実際に体験しましたが、UFOキャッチャーのような感覚で大人でも楽しめます。310度のスクリーンを備えた操船シミュレータは、非常に迫力があり、前方だけでなく左右にも映像が広がるため、まるで実際に操船しているかのような臨場感を味わえます。嵐の天候シーンでは振動も感じながらの操船が体験できます。

操船ガントリークシミュレータ.jpg写真左)ガントリークレーンシミュレータ、写真右)操船シミュレータ

内覧会に訪れてみて、ふねしるは子どもから大人まで楽しめる体験型展示が大変充実していると感じました。お菓子、エコバッグ、文房具、キーホルダーなどオリジナルグッズも豊富で、ショップだけでも訪れる価値があります。カフェでは、テイクアウト形式で港を眺めながら食事や休憩も楽しめます。海や船をイメージしたドリンクやソフトクリームもおすすめです。皆様のご来館を心よりお待ちしています。ぜひ一度足を運んでみてください!

商船三井ミュージアム「ふねしる」詳細

ふねしる入館料体験料 (1)(出典:ふねしるHP

ふねしる開館時間アクセス方法_-1

ATC-万博間シャトルバス

ふねしるミュージアム

【公式ホームページ】
商船三井ミュージアム
ふねしる

コンセプトや展示内容など、ミュージアムの全体像をご覧いただけます。「船って、こんなに面白い!」が詰まった紹介ページです。 

詳細を見る

【Instagram公式アカウント】
ふねしる instagram

ぜひ、「ふねしる」公式HPやInstagramもチェックして、最新情報を手に入れてください!


また、このブログをご覧になった方には、入館料を割引させていただきます!
以下の割引券を画面に表示し、入館時にご提示ください。

ふねしるバナー ver.1

 

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