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商船三井の「Sea Japan 2026」出展レポート!MOLアンバサダーが海運業の最新技術を体験

  • 海運全般

2026年05月25日

商船三井では、次世代を担う全国の小中高生に「MOLアンバサダー」*1に就任いただき、豊かな海を守る大切さや海運業の価値について学んでもらい、その魅力や大切さを同世代の仲間たちに伝えてもらうための活動を行っています。

今回は、2026年4月に東京ビッグサイトで開催された国際海事展「Sea Japan 2026」に、商船三井が出展したときの展示内容をご紹介します。あわせて、MOLアンバサダーが当社出展ブースを訪問した様子もご紹介します。
「Sea Japan」は、造船・海運・舶用機器など、海事産業に関わる企業・団体が一堂に会する展示会であり、海運の最前線を知ることができる場です。
会場では、商船三井のウインドチャレンジャーやウインドハンターなどの模型や展示が紹介されており、アンバサダーは社員から説明を受けながら、これらの技術について理解を深めました。

(*1)
MOLアンバサダーは、豊かな海を守ることの大切さや海運業という仕事の魅力などを学び、未来を創る同世代の仲間たちに伝える役割を担う学生たちで、現在17名の小中学生・高校生が就任し、活動しています。詳細は、当社サステナビリティニュースをご参照ください。

風の力で進む次世代の船「ウインドチャレンジャー」

ウインドチャレンジャーは、当社が世界で初めて実現した近代的な帆です。垂直方向への伸縮と左右への回転が可能な硬翼帆(翼型の帆)により、風の力を効率的に推進力へと変換します。
すでに3隻への搭載を完了しており、第1隻目の松風丸(全長235m、約10万トン積みのばら積み船)では、航海平均で5~8%の二酸化炭素排出量削減を実現しています。
帆は最大で高さ54m・幅15mと巨大で、後方からの風だけでなく、横や斜め前からの風も推進力に変換できることが特徴です。表面をガラス繊維強化プラスチック(GFRP)で覆っており、軽量でありながら高い強度を実現しています。
また、航海中は風向・風速を自動で検知し、帆の伸縮や回転が自動制御されるため、船員の負担が増えることはありません。
今後は、本年9月に2本の帆を搭載したLNG船の竣工が予定されており、2029年には4本帆を搭載した最適船型の実現を目指しています。

ウインドチャレンジャーの4本帆模型前で説明を受けるMOLアンバサダー 2当日は当社ブースのほか、展示ホール内アトリウムでもウインドチャレンジャー帆を4本搭載した次世代型デザインのLNG船模型を展示しました。

 

 

 

海上で水素をつくる「ウインドハンター」


ウインドハンターは、「船=輸送手段」という常識を覆す、海上グリーン水素製造プラントです。
風況の良い海域を航行しながら水素を製造し、満タンになったら陸上へ戻って揚荷する。その後再び海へ向かうというサイクルを繰り返します。この仕組みにより、化石燃料の補給を一切必要とせず、海上で製造したクリーンな水素を陸上へ供給することが可能になります。
製造した水素は、そのままでは輸送が難しいため、トルエンと反応させてMCH(メチルシクロヘキサン)に変換します。これにより、常温・常圧で液体として安全に取り扱うことが可能になります。
商船三井はこれらの化学物質の輸送に関する豊富な実績を有しており、水素キャリアとしての活用に大きな強みがあります。2021年には海上での水素製造と保管及び輸送、2025年には海上で製造した水素をMCHに変換して陸揚げする実証実験にも成功しており、現在は商用化に向けた技術開発を進めています。


ウインドハンター模型前で説明を受けるMOLアンバサダー 2
ウインドハンター模型前で説明を受けるアンバサダーたち

脱炭素を支えるデータ活用「DarWINプロジェクト」

商船三井ブースでは、脱炭素プロジェクト「DarWINプロジェクト」による出展も行いました。
この取り組みは、船舶の性能に対し、「スペック改善」「コンディション維持」「運航最適化」の3つからアプローチする、デジタル技術を活用した脱炭素プロジェクトです。約700隻の運航データをモニタリング・分析し、現場の運航にフィードバックすることで、GHG削減に向けた継続的な改善を実現しています。アンバサダーは、その基盤となるデータ活用システム「FOCUS」を実際に見学し、社員からの説明を通じて、取り組みへの理解を深めました。風を活用する「ウインドチャレンジャー」や水素をつくる「ウインドハンター」とあわせ、さまざまな角度から脱炭素化に取り組んでいることを学びました。

Sea Japan_DarWIN展示「DarWINプロジェクト」の展示を見学

体験型展示が充実した商船三井ミュージアム「ふねしる」

そのほか、ブースでは商船三井が運営する商船三井ミュージアム「ふねしる」についての展示と紹介もありました。館長からMOLアンバサダーに向けて詳細な説明をいただきました。
「ふねしる」は、2025年7月に大阪で開業した体験型施設で、最大の魅力は310°の大画面を誇る操船シミュレータです。船員が訓練で使用するものと同じシステムが導入されており、大阪湾への入出港や明石海峡の通過などを体験することができます。操船する船の種類や天候(晴れ、雨、嵐など)、時間帯(昼、夕方、夜)も選ぶことができ、何度でも楽しめるのが特徴です。ミュージアムでは、うちわで風を起こして水素をつくるウインドハンターのシミュレーションをはじめ、機関士の仕事体験や、自分でデザインした船が大画面に映し出されて動く「船をえがこう!」のコーナー、コンテナ荷役を体験できるガントリークレーンシミュレータなど、さまざまな体験型展示が用意されています。


SeaJapan2026_MOL Ambassador_018 (1)

実際の船にも乗船!「しーかーご2」を見学

商船三井の展示ブース見学をしたアンバサダーは、見学の最後に、会場で一般公開されていたRORO船「しーかーご2」に乗船し、船を操縦する「操舵室(そうだしつ)」や、貨物を積み込む車両甲板などを見学しました。展示会で触れた技術が実際の船でどのように活用されているのかを体感し、理解を深める貴重な機会となりました。

しーかーご2見学「しーかーご2」内の操舵室

見学したMOLアンバサダーからの感想

アンバサダーからは、今回の見学を通して多くの驚きや発見の声が聞かれました。実際に乗船し操舵室を見学できたことについて「なかなかできない貴重な体験だった」といった声や、ウインドハンターの模型展示について「仕組みに驚いた」といった感想が寄せられました。
また、DarWINの展示では、船の効率運航がデータや技術によって支えられていることを知り、「目に見えないところでさまざまな工夫がされていることに驚いた」といった反応も見られました。さらに、「ふねしる」の紹介をきっかけに「実際に行ってみたい」という声も多く聞かれ、体験を通じて海運業やその最先端技術への関心が一層高まっている様子がうかがえました。

SeaJapan2026_MOL Ambassador_024 (1)

今後も日々の暮らしを支える船や海を身近に感じてもらい、子どもたちや多くの方々に海運業の魅力や価値について知ってもらう活動を進めて参ります。

商船三井は、企業の成長と持続可能な社会を両立させるサステナブルアクション「BLUE ACTION MOL」を推進し、この言葉に社会貢献活動を推進する意思「for ALL」を込め、商船三井グループの社会貢献活動を「BLUE ACTION for ALL」と設定しています。本活動は、その中で「次世代人財育成」にあたる取り組みです。

BLUE OCEAN for ALL

 

 

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